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今年の1月にアメリカで起こった、フェイスブックで「友達」を解除されたことに腹を立てた当人の家族が相手を殺害したことは記憶に新しいかもしれない。殺人とまでいくとかなり行き過ぎた結果ではあるが、ショッキングな事件だったことは間違いないだろう。
通常のコミュニケーションと違って、友達になるのもやめるのも目に見えるだけに、職場の人間関係などを持ち込みたくない人も少なくないだろう。
「友達」が数百人いる人には1人や2人いつのまにかいなくなっても、特に親しくなければ気付かないかもしれない。
それでも、なぜか自分のパソコンを前にして「拒否」を突き付けられるようで、ちょっと傷つく。
アメリカのチャップマン大学の成人のフェイスブックユーザーを対象に行った、フェイスブックでの友達に削除/拒否された時の認識に関するリサーチによると、フェイスブックに依存している人ほど、実生活よりフェイスブック上の交流で感情的なつながりを感じてしまうことが多いという。
フェイスブックは実名制ではあるが、ネット上に作られた言わば自分と等身大のアバターだ。
フェイスブック上で行われたことが理由で友達を削除されたりすると最も傷つくという。
しかし、実際のデータでは友達拒否の理由はフェイスブック上ではなく実生活上の問題であることが多い。
この研究を行った同大学のジェニファー・ビーヴァン教授によると、この調査でフェイスブックでのアイデンティティがいかに重要な位置を占めるようになったかということを示している、という。
スマホやタブレットなどのモバイル端末の普及で、今やいつでもどこでもフェイスブックを使って写真をアップしたり、友達の近況にコメントしたりすることができるようになった。
従来のように、友達とのコミュニケーションの境界が変化していることにともなって、自分と友達の関係性も変わってきているのだろう。
今や無視することはできない、存在ではあるがあまり振り回され過ぎないようにしないと、フェイスブックと現実のどちらが本当の世界かわからなくなってしまうかもしれない。
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