それは手動の灯油ポンプ(正式名称は"スポイト式石油ポンプ"らしい)で赤い部分をシュコシュコ押しながらヒーターのタンクに灯油を注入している様相。
しかし、ちょっと待った、ずっとシュコシュコしてるのはおかしくないですか?
灯油が入っている灯油ポリタンクからヒータータンクに注ぐ場合、赤いノズルの空気調整つまみをしっかり閉めてシュコシュコし、あとは勝手に灯油がどんどんタンクに流れていきます。
これは、サイフォンの原理というもので、真空状態のときに液体が高いところから低いとこへ移動するものを利用しているのです。
注意点として、空気を入れないこと(どこかにポンプのどこかに隙間や穴があると不可)、ポリタンクがヒータータンクよりも高い位置(10~20cmほど高ければ十分)にある必要があります。
サイフォンの原理の実験
サイフォンの原理実験器の作成
サイフォンの原理の観察に最適な実験器具
このサイフォンの原理、古くはローマ水道(ローマ水路)に使用されていました。紀元前312年から3世紀にかけて建造されています。
ローマ水道は非常に精巧に作られており、厳密な許容誤差内で建築されていた。通常規格で、1キロあたり34センチの傾斜(1:3000)、50キロメートル(31マイル)の距離で垂直方向にわずか17メートル下がるだけである。完全に重力に頼っており、非常に効率よく大量の水を運んでいた。フランスのポン・デュ・ガールでは、1日に2万立方メートル(約600万ガロン相当)、ローマ市に集められた水道では、1日に100万立方メートル(3億ガロン相当)になる。同水準の水道が新たに建設されるのは19世紀後半になってからである。時には50メートル以上のくぼ地を通る個所で、サイフォンと呼ばれるパイプの圧力を利用して、水を上昇させた。現在の水力技術者も上下水道で、同様の技術を使用している。ほとんど全ての水道で、水道橋が使用されている。
wikipedia
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