
時間帯で騙されないこと
早く起床し、仕事をしていると確かに作業スピードはあがったような気がしますが、実はこれは思い込みの場合が多いです。
普段は17:30の定時で終わらせている作業が16:30に終わったら、確かに速いように感じますが、一時間早く起きていればそれは当たり前です。
二時間早く起きているのにも関わらず、16:30に作業が終わるようであれば、むしろ効率はダウンしています。
説明しなくても、簡単な減法だからおわかりですね。
仮に7:30から仕事を開始しても、16:30 - 7:30 = 9時間、定時が8:30開始17:30終了なら、17:30 - 8:30 = 9時間ですので、一時間早く開始しても終了が定時と一時間変わらなければ、結局同じ効率でしか仕事ができていないのです。
むしろ、更に定時の一時間分を働きますので、一時間残業した事実と変わりません。
眠気と疲れの戦いである
早く起きた分だけ時間帯が早い段階で作業が進行しますが、その分だけ眠気も疲れも早い段階で訪れます。
いつもは15時にくる眠気や疲労が、一時間早く起きていれば14時にピークが到来することになります。
サマータイム制のように時間を前倒しで帰ることができれば問題ないのですが、いつもの終了時間と変わらなければ、最後の数時間は効率が悪いうえに身体が悲鳴をあげることもあります。
眠気覚ましにコーヒーをがばがばと飲み、それが原因で腹を壊して事態が悪化することもあります。
早起きしたから、胃腸が本調子じゃないということもあります。
効率化されたか
一番怖いのは、「早起きしたから仕事が速くこなせた」と思い込むことです。
前述したように、単純に減算をすると実は変わらないということもありますので、本当に効率化できてるかどうか検討する必要はあります。
サマータイム制以外の早起きは、つまり、その分「残業をしてる」という事実以外の何物でもないのです。
もし、「早起きしたから定時にあがれる」と同期に自慢げにしてるなら、それは「効率悪いけど、早起きして仕事を速く終わらせた感が出せた。実は残業してることと変わらないんだけどね」と表明しているようなものです。
少々の残業で手早く仕事を終わらせた人のほうが、よっぽど効率的に仕事をこなせているといえます。
結局、どうすればいいのか
早起きでの仕事を始めたなら、早起きして前倒しになった時間と定時までを有効活用してください。
たとえば、16:30に目処がたったなら、定時の17:30までは明日のToDoListを作成したり今日の仕事上で気づいた点をメモしまとめるなど、明日に繋がる事をするとよいです。
早起きしたら、浮いた時間は明日のための作業をするということです。
これによって、早起きの効能がその日だけに終わることなく、明日の作業効率をアップさせることができます。
おわりに
筆者は早起きが好きで、良いものだと思っています。
気分がよく、仕事も早く進めれているような気分になります。
ただ、前述したように思い込んでしまっているだけで、そこから慢心してしまうことも往々にしてあるので注意が必要です。
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