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2012 年 11 月 2 日

アナログ媒体がもてはやされるあの業界

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1933年創刊の老舗週刊誌として世界的な知名度を誇る、ニューズウィークが2012年いっぱいで紙媒体の発行を廃し、以後デジタル版のみを展開、という報道が注目を集めました。(2012.10.19)


その数日前(2012.10.17)アメリカのコンサルティング企業comScoreがひとつのデータを発表して、話題になっていました。

いわく、「タブレット端末ユーザーの4割が1カ月に1度以上、新聞または雑誌コンテンツを自分の端末で読んでおり、ほぼ毎日読む人も約1割いる」。

これらふたつのニュースに接したことで、「新聞や雑誌などのメディアは紙から(タブレットに代表される)デジタルへ転換している」という印象がことさら強化されたようでもあります。

タブレットユーザに聞いた「新聞を端末で読みますか?」*1


では、この紙からデジタルへという流れは絶対的なものないのでしょうか?
興味が出たので調べてみたら、逆に「デジタルから紙へ」と呼べる市場もありました。*2



これは日本のフォトブック普及協議会という機関による(2009年度時点の)市場見通しを示したグラフです。

デジタル撮影した写真をデータとして残すだけでなく「写真集の形に」「印刷して」残そうという市場が成長過程にあることを示していますが、現実もこの右肩上がりの成長曲線を描いています。

撮った写真を繰り返し眺める用途にタブレットPCやデジタルフォトフレームが理想的なハードウェアであることは、ユーザーである私たちが直感的に理解した通りでしたが、タブレットを持っていてもなお、「紙にしたい」という要求が消えることがなかったのは意外といえば意外でしたね。

新聞や雑誌のような、インプットが重要な情報はたしかにデジタルで完結していく傾向があるにしても、写真やSNSなど、カスタマイズしたアウトプットが重要な情報にとって、アナログ媒体の必要性はまだまだなくならない、ということでしょうか。

出典
*1
http://www.comscore.com/Insights/Press_Releases/2012/10/Tablets_Reinvent_Americans_Relationship_with_Print

*2
http://www.jpbpa-photo.com/common/img/graph.gif

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カテゴリ: インターネット
投稿日時:2012年11月02日 07:56:30

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